小田和正第2回監督作品 ![]() |
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「オフコース」解散後、ソロとして「ラブストーリーは突然に」や「伝えたいことがあるんだ」など、数々の大ヒット作品を世の中に送り出してきた小田和正。その彼が「いつかどこかで」(92年東宝配給)以来、約5年ぶりに映画監督のメガホンをとった。 前作同様、自ら脚本・音楽を手掛けた「緑の街」は、映画づくりを宣言した売れっ子アーティストの製作現場での苦闘ぶりと、劇中劇と並行して描かれてゆくラブ・ストーリーの構成で展開されてゆく。 |
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小田和正自身
の半自伝的な物語りとも言えるこの作品は、公開においてもユニークな上映方法をとった。35ミリの映写 機と良質の音響システムを積んだ上映チームが、半年間に渡り、全国160ケ所にも及ぶホールや公民館へと巡回してゆくという上映形態。 この 大規模な全国自主上映ツアーは、「その日限り」の上映形態にもかかわらず全国で10万人を超える観客を動員、熱い声援と拍手をうけながら東京・大阪で凱旋上映され、追加として異例の劇場公開にも結びついた。そして、第2次上映ではさらに100ヶ所(合計264会場)の上映を行った。 アーティストにして、素人監督の主人公夏目役に「静かな生活」「スワロウテイル」の渡部篤郎。ヒロイン役の一ノ瀬信子には、「桜の園」「ナースコール」の中島ひろ子。夏目の友人である撮影カメラマンに尾藤イサオ、そして照明技師には泉谷しげる。その他、可相我聞、大江千里、武田鉄矢、津川雅彦といった個性あふれるキャストが勢揃いしている。 |